渡邊渚アナ 「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」「私は消えない」

渡邊渚アナ 「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」「私は消えない」

渡邊 (わたなべ なぎさ、1997年〈平成9年〉4月13日 – )は、日本のタレント、モデル、エッセイスト。大学生時代に生島企画室(現FIRST AGENT)にタレントとして所属し、2020年4月から2024年までフジテレビでアナウンサーとして勤務した。 新潟県阿賀野市(旧:北蒲原郡水原町)出身で…
67キロバイト (8,812 語) – 2025年8月15日 (金) 09:14

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 元フジテレビアナウンサーの渡邊渚さんが、今年の夏の過ごし方について、取材に応じています。

1 Ailuropoda melanoleuca ★ :2025/09/02(火) 09:40:03.40 ID:hwdzscww9

(前略)

 この夏は積極的に夏休みを取ることにした。8月は撮影が3日あっただけで、あとは家で原稿を書いたり打ち合わせをしたり、という自主的にスケジュールを詰めない生活を選択した。元々、私は予定をきっちり立てて1日のスケジュールをパンパンに埋めるタイプの人間だ。

 特に最近は、PTSDのため休んだ時間も長かったからか、異様なほどに“何もない”という状態に不安を感じて、予定を詰め込んでいた。療養中、同世代の友人たちが昇進したり転職したり家族ができたりして、着実に人生のステップを上がっているのに、私はベッドに寝て天井を見るしかなかった。

 ある日プツンと夢や目標を強制的に奪われたような感覚で、働くことはもちろん、歩くことも食べることもできない。夢や目標もない時間は、私に冷たい不安を与えた。学生時代に思い描いていた20代後半の自分と現実が違いすぎて、レールから外れた絶望感を抱いた。からっぽになった。

 去年の秋に仕事を再開し始めた時は、スケジュールが埋まることが嬉しかった。必要とされていると思うと、安心できた。依頼がきた仕事はできるだけ応えたかった。自分はからっぽじゃないと思いたくて、必死になっていたような気がする。ただ今年に入ってから精神的に辛い時期もあったし、体力的にもキャパオーバー気味になっていて、このままではあまり良い未来が見えないなと感じていた。だから今度はあえて自主的に立ち止まって、自分をからっぽにしたら何が得られるのか探してみたくなった。

 7月31日。年末のように仕事納めをして、そんなに頑張らなくていい、からっぽな1か月をスタートさせた。

28年のなかで一番好きな自分

 からっぽな夏休みを過ごしてみて、気づいたことがある。自主的からっぽって最高ってこと(笑)!! からっぽ生活が始まってすぐの頃は仕事をしてない自分への嫌悪感があった。しかし、何も考えず、ただ生きるために必要な食事や健康を考えるだけの日々を重ねていくと、なんだか自分が少しずつ変わって、楽になった気がする。

 まず、余計な情報が目につかなくなって、身体も頭も軽くなった気がした。好きな本を読んで、時々ぼーっと外の景色を眺めて自然の音を聞き、日差しの眩しさと蒸し蒸しした湿度を肌で感じ、夏野菜を使った料理を作って季節を感じる。そんな時間を過ごしたら、SNSや世間のゴタゴタも、どうでもよくなった。全部がバカらしくなってきた。

 からっぽになると、なんだか頭の回転が良くなって、普段ぐるぐる頭で考えても答えが出なかった問いを、別の視点から見られるようになった。次に、「私は本質的にはからっぽじゃないかも」と思うようになった。良くも悪くも私にしかない経験から得られた知識と感情がたくさんあって、それらが今の私を構成してる。

 そして、今の自分は、これまで生きてきた28年のなかで一番好きな自分だと心の底から思っている。だから、“からっぽ”とラベリングして、自分を否定したり封じ込めたりして、価値を落とさなくていいのだと気がついた。私はからっぽなんかではなかった。

「私は消えない」

 ちなみに、1か月からっぽになって良かったことが2つある。まず、交友関係が広がった。

 時間も心もからっぽになったことで余裕が生まれて、他者の優しさや悲しみ、苦しみを受け入れることができるようになった。実は同じ気持ちや経験をしている人が多くいることに気づけたし、支え合える人にも出会えた。無から生まれる新しい縁はたくさんあった。

 それにもう1つ。からっぽになると、言葉や書きたいことがどんどん浮かぶ。これは書き手にとっては結構重要なこと(笑)! 今回のエッセイも、からっぽな夏休みを過ごさなければ書けなかった。なんだかんだ、からっぽも仕事に繋がった。やっぱりからっぽって、最高だ。

 だからこれからは、恐れずにからっぽになろうと思う。どれだけからっぽになっても、私は消えない。からっぽだからこそ気づけたことを大切にして、やわらかくしなやかに生きていこう。そんな決意が生まれた夏休みになった。

https://www.news-postseven.com/archives/20250902_2061497.html?DETAIL

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