【芸能】「コメンテーターは真実を言うと干される」森永卓郎が目の当たりにしたテレビ局のほんとうの現実
【芸能】「コメンテーターは真実を言うと干される」森永卓郎が目の当たりにしたテレビ局のほんとうの現実
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●大手新聞社と地上波テレビ局は無視
鈴木宣弘(以下、鈴木) 心ある、まともな経済学者はどのくらいいるのでしょうか。
森永卓郎(以下、森永) それでもいっぱいいますよ。
鈴木 なるほど。ただ、いっぱいと言っても、メディアに出るのはごく一部の人ですよね。
森永 ええ。正しいことを言っていると、みんな干されるんですよ。
私は2023年5月に、『ザイム真理教』(三五館シンシャ)という本を出したのですが、その過程で強くそう思いました。
この本について、ネットメディアとか、タブロイド紙、週刊誌がたくさん取材に来たんですよ。アマゾンでは3週間ほど経済書の売上ランキングのトップを走っていたので。
ところが、大手新聞社と地上波テレビ局からは無視されました。対応がきれいに分かれている。
●絶対に本当のことを言ってはいけない
森永 いま、いろんな番組のコメンテーターの間では、「絶対に本当のことを言ってはいけない。干されるぞ」と言われているんですよ。
鈴木 でも、先生はまだ干されていませんよね。
森永 いや、私もけっこう干されましたよ、とくに東京の報道番組や情報番組の仕事はなくなりました。
番組名を言うとひと悶着起きるので言えないんですが、あるプロデューサーがやってきて、「森永さん、申し訳ないですけど、ちょっと番組全体をリニューアルすることになったので、降りてもらえませんか」と言う。
●「リニューアルされたのは私だけだった」
森永 「わかりました。しょうがないですね」と返事をして、翌月にその番組を見たら、リニューアルされたのは私だけだった(笑)。
鈴木 そうだったんですね(笑)。
森永 テレビに出続けようと思ったら、こう言わなきゃいけない。
「いま、日本の財政は逼迫(ひっぱく)していて、孫や子の代に借金を付け回ししないためには、消費税の継続的な引き上げは避けられないんです。国民の皆様、一緒に増税に耐えましょう」と。こう言っておけば、テレビに出続けられる。
でもこういう方針ってそもそも放送法に違反しているんですよね。多様な意見を紹介するのがメディアの役割なんだから。
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現代ビジネス 2024/02/27
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9d30ad9b58cf6b24f0187b567efffdaad78011e