【芸能】「実は脱ぐとスゴい」「将来の夢はスーパージジイ」睡眠、食事、肉体美…芸能生活30年超、草彅剛が明かす“憧れの人”

【芸能】「実は脱ぐとスゴい」「将来の夢はスーパージジイ」睡眠、食事、肉体美…芸能生活30年超、草彅剛が明かす“憧れの人”

睡眠や食事、肉体美にこだわる姿勢は素晴らしいですね。長年の芸能活動を支える秘訣が垣間見えます。

 5月17日(金)に公開される映画『碁盤斬り』(白石和彌監督)で、父と娘を演じた草彅剛さんと清原果耶さん。一徹すぎる武士の父のために、娘が遊郭へ身を売る覚悟をするという古典落語「柳田格之進」をベースに、武士の誇りを賭けた仇討ち、親子の愛、江戸の町人たちの人情を描いている。

 京都で長い時間を共に過ごした二人が見たお互いの素顔、そして映画への想いを語り尽くしてもらった。『週刊文春WOMAN2024年春号』より一部抜粋し掲載する。

◆ ◆ ◆

一番の役作りは「睡眠」?

草彅 この仕事に必要なのは健康管理だと、年々思うようになっていて。もう僕くらいの歳になると、難しいこと考えて役作りしてる暇あったら早く寝ろっていう(笑)。

清原 そうなんですか⁉

草彅 僕も清原さんぐらいの時は、台本を何度も読んで、悩んだ時もあったの。練って、考えて、というのももちろん大事。でもそういう時期を越えたら、元気が一番必要。

清原 そのためには何をしていらっしゃるんですか?

草彅 やっぱり、寝る! 僕の一番の役作りは睡眠。もう寝てないとさ、余計なことが気になってきちゃう。勉強するときも睡眠が大事っていうけど、本当にそんな感じ。寝てる間に脳がいろいろ整理してくれるのよ。だから寝かせてくれって感じ(笑)。

清原 セットでは、草彅さんが健康のこともいろいろと教えてくださったんです。この映画の撮影の時は、草彅さんからの教えに従って小麦を控えてみたりして。

草彅 でも僕、一番好きな食べ物はピザなの。クアトロフォルマッジ、大好きなんだよ!(笑)ただ、撮影前に食べると体が重くなっちゃうし、血糖値が上がって眠くなっちゃって、セリフ出なくなっちゃうんだよね。お芝居やってるどころじゃなくなっちゃう。だから、撮影前は軽くスープ飲んだりとか、ナッツつまんだりとか、リンゴ食べたりとか、そのぐらいで済ませてます。

 それこそ、「罠の戦争」のロケでは井川遥ちゃんとラーメン食べたんだけど、すごく楽しかったから、調子に乗って替え玉までしちゃったの。そしたらその後、セリフ出なくなっちゃったよね(笑)。もう撮影前の小麦はだめです。そうだ、清原さん、リンゴは食べてる?

清原 アップルパイは好きです。

草彅 アップルパイでもいいんだけど、食べた方がいいよ、リンゴ。体の炎症を抑えるし、1日1個食べたら医者いらずって言われてるからね。

 こういうのってどこにでも書いてあるような知識なんだけど、可愛い娘だからついつい教えたくなっちゃうんだよね(笑)。「これってこうだよ、清原さん。これがいいよ」って。でも、それは気をつけないといけないなと思ったりもする。清原さんには清原さんのやり方があると思うから。撮影の時も、今日はもう言いすぎたから、このへんで止めておこう、とか思ってた(笑)。

草彅剛が「ジーン」ときてしまったワケ

清原 いえいえ、全部勉強になっていました! 太秦撮影所での撮影だったんですが、「近々全面改装になるから、これを見られるのは最後かもしれないんだよ」って教えてくださったのも記憶に残っています。

草彅 あの撮影所は僕にとって語り尽くせぬ思い出がある場所なんだよね。東映の俳優会館には高倉健さんの部屋が昔はあって、若い頃に見に行ったことがあるの。大杉漣さんとは「スペシャリスト」っていうドラマをあそこで一緒に撮影したり。つかこうへいさんの映画『蒲田行進曲』も太秦が舞台だしね。

 お世話になった人たちとのそんな思い出の場所に清原さんがいてくれて、僕はジーンときちゃってね。銀幕のスターたちから僕の世代、それから清原さんの世代まで、この撮影所で撮影したんだなって。移動中、清原さんが撮影所を歩く後ろ姿を見て、僕は涙を流してたんだよ。

清原 本当ですか?

草彅 ほんとほんと(笑)。

清原 そんな気配は感じとれなかったです(笑)。

草彅 グッときてた。清原さんの目にもこれが映ってるんだなと思ったりすると、俳優会館も喜んでいるんじゃないかと感慨深くて。心では本当に泣いてるからね。泣いてたの(笑)。

 撮影所で撮ったシーンの中でも、僕は清原さんと小泉今日子さんとの遊郭でのシーンがすごく好き。小泉さんに対しても僕は思い入れがあるから、その方と、僕が娘のように愛情が湧いた清原さんが一緒に映ってる姿を見ると、なんかジーンとするものがあったのね。小泉さんが演じるお庚がお絹に「嫌なとこ見せちまったね」って辺りから物語の展開がバーンと変わっていく。

将来の夢は「スーパージジイ」

清原 私は、夜中、父上が外で体を拭いているところをお絹が見ているシーンが印象に残ってます。滲み出ている父上の覚悟を何も言わずに、抱きしめるように受け止める感覚。でも何も言わない。二人の関係性がよく映っていて、すごく好きでした。

――あそこは素晴しいシーンだと思ったのと同時に、草彅さんの肉体美に驚かされました。

草彅 ありがとうございます。僕、服を着てると痩せて見えるもんね。実は父上は脱ぐとすごいんだ。ストロング・パパ(笑)。運動が好きなの。HIIT(ヒット)っていう短い動きを繰り返すトレーニングをよくやってます。

 将来はスーパージジイになろうと思ってて。「あいつジジイなのに動けるな」みたいな、そういう人になりたいの。清原さん、『ジョン・ウィック』って見たことある?

清原 ないです。どういう映画ですか?

草彅 4作出ているシリーズものなんだけど、キアヌ・リーブスをみんなが倒しにくるっていう、ただそれだけの話。で、主人公がめちゃくちゃ強くて、たまに痛い思いをするけど絶対に死なないっていう(笑)。

清原 それが4作続いてるんですか。

草彅 そうなんだよ。キアヌ・リーブスが本当に格好よくってさ。4本目は真田広之さんも出ていて、すごいアクションをするの。『ミッション:インポッシブル』のトム・クルーズも格好いい。彼らみたいに、いつまでもアクションをやりたいね。だから常日頃、僕は強い、強いぞと思って(笑)、トレーニングして。目標は動けるジジイです。

※二人の京都での撮影中のエピソードや、父母を演じて芽生えた絆、プライベートの過ごし方など、全文は『週刊文春WOMAN2024年春号』で読むことができます。

text:Ayako Ishizu
photographs:Takuya Sugiyama
styling:Megumi Isaka(dynamic/Kiyohara), 
Kayo Hosomi(ZEN Creative/Kusanagi
hair & make-up:Eri Akamatsu(ESPER/Kiyohara), Eisuke Arakawa(Kusanagi

Tsuyoshi Kusanagi
さなぎつよし/1974年7月9日生まれ。1991年CDデビュー。『ミッドナイトスワン』(20/内田英治監督)で第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。主な出演作は、『黄泉がえり』(03/塩田明彦監督)、『日本沈没』(06/樋口真嗣監督)、『あなたへ』(12/降旗康男監督)、またテレビドラマは「僕の彼女と彼女の生きる道」(04/CX)、「任侠ヘルパー」(09/CX)、大河ドラマ「青天を衝け」(21/NHK)、連続テレビ小説ブギウギ」(23/NHK)など、多数の作品に出演。

Kaya Kiyohara
きよはらかや/2002年1月30日生まれ、大阪府出身。2015年、NHK連続テレビ小説あさが来た」で女優デビュー。『護られなかった者たちへ』(21/瀬々敬久監督)で第45回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。主な映画出演作に『3月のライオン 前編/後編』(17/大友啓史監督)、『ちはやふる -結び-』(18/小泉徳宏監督)、『1秒先の彼』(23/山下敦弘監督)、テレビドラマでは、「透明なゆりかご」(18/NHK)、「おかえりモネ」(21/NHK連続テレビ小説)などの主演作がある。 

(石津 文子/週刊文春WOMAN 2024春号)

(左から)清原果耶さん、草彅剛さん

(出典 news.nicovideo.jp)

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