【芸能】乃木坂46・櫻坂46・日向坂46「坂道グループ」 2024年の卒業メンバーとその後
【芸能】乃木坂46・櫻坂46・日向坂46「坂道グループ」 2024年の卒業メンバーとその後
乃木坂46、櫻坂46、日向坂46からなる坂道グループでは、世代交代が加速している。象徴するのは、グループの歴史を長らく築いてきたメンバーの卒業だ。2024年から2025年1月にかけては、全グループで計14名が相次いでラストステージに。次のキャリアへと進みはじめた彼女たちの去就を追う。
■3、4期生から5名が卒業した乃木坂46 芸能界引退メンバーも
3〜5期生のみの新体制となって2年目をひた走った乃木坂46。毎夏恒例の「真夏の全国ツアー」などを成功に収めたグループでは、メンバーをけん引する3期生、4期生から合計5名が卒業した。
3期生の山下美月は、5月に東京ドームで行われた「卒業コンサート」でアイドル人生にピリオドを打った。現在はグループOGが多く在籍する乃木坂46合同会社に所属し、グループ在籍時から定評のあった演技力を生かして女優業を継続。連続ドラマや映画への出演を重ね、2025年にはHiHi Jets・作間龍斗とのW主演作『山田くんとLv999の恋をする』で、映画初主演を果たす。
山下の卒業後、7月に生配信された35thシ ングル「チャンスは平等」発売記念ミニライブでは、3期生の阪口珠美と4期生の清宮レイの「卒業セレモニー」を実施。阪口と清宮はそれぞれ、YouTubeでの同期との生配信番組をもって活動を終了した。
阪口は12月に、AKB48の込山榛香らが所属するディープスキルへの移籍を発表 。エックスの公式アカウントも開設し、今後はバラエティーや女優業などに挑戦する予定という。一方の清宮は、表立った活動の発表はないが、継続中の個人インスタグラムではプライベートショットを定期的にアップしている。
8月には、2022年8月に開催された「真夏の全国ツアー2022」神宮公演での事故によるけがで活動休止していた4期生の掛橋沙耶香の「卒業セ レモニー」をYouTubeで期間限定公開。久々となる同期とのパフォーマンスで笑顔を浮かべ、惜しまれつつも芸能界を引退した。
そして、12月に行われたグループのイベント「乃木坂46 大感謝祭2024」の2日目には、3期生・向井葉月の「卒業セレモニー」を実施。壇上で「乃木坂46は私のすべてでした」とメッセージを届けた向井は年内の活動をもってのグループ卒業、芸能界引退を発表している。
■一期生が相次いで卒業した櫻坂46 残る一期生は1名に
グループ2度目の東京ドーム公演を達成した3月と6月のツアー「4th ARENA TOUR 2024 新・櫻前線 -Go on back?-」など、数々のステージを経て一〜三期生の絆を深めた櫻坂46。グループの礎を築いた一期生の卒業が続き、残る一期生は小池美波のみとなる。
年内で最初に、アイドルから次のステップへと進んだのは一期生の小林由依だ。1月末から2日間にわたって行われた「卒業コンサート」でラストステージに立ち、約半年後にインスタグラムで突如、動画をアップして“再始動か?”と話題に。9月にはファッションイベント「第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER」で、卒業後初のランウェイで凛(りん)とした姿を見せた。
12月の「10th Single BACKS LIVE!!」では当初、共に一期生の上村莉菜と齋藤冬優花の「卒業セレモニー」の実施が予定されていたが、上村が「腰の痛み」を理由にやむなく欠席となり、セレモニーは齋藤のみに。両者と も10thシングル「I want tomorrow to come」の活動をもってのグループ卒業を発表しており、活動終了後のキャリアも注目される。
■6名が卒業の日向坂46 一挙4名の卒業も話題に
選抜制導入、四期生初の表題曲センター、地方自治体と連携した9月開催の「ひなた フェス2024」など、新たな動きが目立った2024年の日向坂46。結束力を高めたグループからは、前進の“けやき坂46”からの歴史を築いてきた一期生、二期生の卒業が目立った。
グループの“聖地”である横浜スタジアムで4月に「卒業コンサート」を開催したのは、一期生の齊藤京子だ。ステージでは“けやき坂46”からの歴史を感じさせるパフォーマンスを展開し、卒業後は女優へと転身。5月には東宝芸能への移籍を発表し、連続ドラマやバラエティ番組への出演を続け、2025年には1月スタートのドラマ『いきなり婚』(日本テレビ)で、グループ卒業後としては初の連ドラ初主演を果たす。
11thシングル「君はハニーデュー」の活動をもって卒業した高本彩花は、アンダーメンバーによる7月開催の「11th Single ひなた坂46 LIVE」がラストステージに。卒業後の進路としてはファッション関連の仕事に意欲を示し、現在、インスタグラムではプライベートショットを頻繁にアップしている。
2024年11月〜2025年1月にかけては、12thシングル「絶対的第六感」の活動をもっての卒業を発表した4人のメンバーが相次いでラストステージに立ち続けている。
11月30日の「GAM E DAY」と12月1日の「LIVE DAY」の2日間にわたる「卒業セレモニー」を開催したのは、二期生の丹生明里。卒業後は、eスポーツバラエティ番組『有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない?』(テレビ東京)をはじめ、造詣の深いゲーム好きな一面を生かしての活動に意欲的だ。
丹生と同じく、二期生の濱岸ひよりは11月から行脚中の全国ツアー「Happy Magical Tour 2024」の故郷・福岡でのがい旋公演で「卒業セレモニー」を行った。グループを離れたあとは「少しお休みしてやりたいことが見つかるといいなと思っています」と公言している。
一期生の卒業メンバーとなった加藤史帆は、2日間にわたって開催された同ツアー最終地の東京ドーム公演初日に「卒業セレモニー」を実施。2025年1月スタートのドラマ『僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日)への出演が決定している。
なお、丹生、濱岸、加藤は同ツアー最終日となった東京ドーム公演のステージに“卒業メンバー”としてサプライズ出演し、デビューシングル曲「キュン」などを披露した。
そして、年が明けて、2025年1月には一期生・東村芽依の「卒業セレモニー」を開催。卒業後は「自分の中でやりたい事とか新しい事にもチャレンジしていきたいと思ってます」と明言しており、次なるステップに、注目がそそがれる。
2024年も、さまざまなメンバーがセカンドキャリアへと進みはじめた坂道グループ。しかし、別れの先には出会いもある。年内に乃木坂46、櫻坂46、日向坂46はそれぞれ、新メンバーのオーディションを開催した。新たなメンバーとの絆も糧に、各グループはなおも歩き続ける。