【社会】第二次世界大戦の潜水艦に泊まれる、アメリカのユニークな民泊(Airbnb)

【社会】第二次世界大戦の潜水艦に泊まれる、アメリカのユニークな民泊(Airbnb)

この記事では、第二次世界大戦の潜水艦で宿泊できるユニークな体験を提供するアメリカのAirbnbについて紹介されており、歴史ファンや冒険好きにはたまらない内容です。潜水艦の内部を間近で探索しながら、当時の兵士たちの生活を体験できる機会は、どこでも得られるものではありません。

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 アメリカ海軍第二次世界大戦に活躍した潜水艦が、なんと宿泊施設としてよみがえった。

 運営しているのは、ウィスコンシン州にある「ウィスコンシン海事博物館[https://www.wisconsinmaritime.org/]」だ。Airbnb を通じて展示中のガトー級潜水艦「コビア」を民泊施設として提供している。

 宿泊客は館内を見学し、潜水艦での生活を疑似体験できるだけでなく、大戦中の歴史を学ぶことができるという。

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日本軍と交戦した第二次世界大戦中の潜水艦

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 潜水艦「コビア」は、1944年6月にアメリカ海軍に就役し、当初は真珠湾で任務に当たった。

 最初の哨戒は小笠原諸島近海で、同年7月には日本海軍の監視艇を撃沈。その後も硫黄島近海で日本の輸送船団などと交戦した。

 その後はサイパン島やルソン島近海、南シナ海などを哨戒。終戦時には台湾周辺の海域での支援活動に従事していたという。

 戦後は予備役となって大西洋に活躍の場を移し、潜水艦学校や予備役の訓練生たちの訓練に当たっていたが、1970年に現役を引退した。

 その後はウィスコンシン州のマニトワック川に係留され、ウィスコンシン海事博物館が展示艦として公開。

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 現在コビアはアメリカ合衆国の国定歴史建造物、および国家歴史登録財に指定されているそうだ。

歴史的潜水艦が宿泊施設としてよみがえる

 この歴史的な潜水艦が宿泊施設として開放されることになったのは、2019年のことだった。

 当初は大人数のグループ向けに艦内の寝台を開放していたそうだが、新型コロナウイルスによるパンデミックを受けて、個人やファミリー向けのプランに変更。

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 現在は500ドル(約78,000)~の宿泊料に清掃料金とサービス料を足して、日本円にすると1人1泊約11万円程度で泊まれるようだ。

 これを高いと感じるかリーズナブルと感じるかは人それぞれだろう。もちろん、ここで体験できるのは、単に潜水艦内での宿泊だけではない。

 博物館の見学はもちろん、コビアの生き字引とも言えるベテランガイド付きの艦内ツアーも、この料金にしっかり組み込まれているのだ。

 特にガイド付きのツアーは好評のようで、潜水艦を知り尽くしたガイドから多くのことを学べると、宿泊客から大絶賛されている。

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 寝床はこんな感じの、乗組員向けのベッド。寝心地の良さはあまり問われない環境だろう。

「歴史を学べる」と宿泊者からは高評価

 博物館の館長、ケヴィン・カレン氏は、次のように語っている。

第二次世界大戦で、潜水艦の乗組員が受けた多大な犠牲を認識する瞬間……それこそがこの博物館の本来の目的です。

展示品は、歴史の証人です。コビアは戦時中に経験した、とてつもない悲劇の証人であると同時に、当時の素晴らしい人間性の証人でもあります。

それは異文化や世代を超えて、私たちを結びつけてくれるものだと思います 

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 ゲストの評価は4.99と、ほぼ満点に近い高得点。レビュー欄を見ると、退役軍人や家族連れでの利用が目立つ。

  • 「滞在」ではなく「体験」を求めるなら、ここはうってつけの場所です。楽しいだろうとは思いましたが、実際に楽しかった。しかし軍隊で働く船員たちが私たちのために何を犠牲にしているのかということを認識するきっかけにもなりました。トイレに行くためには一度潜水艦を降りなければならないのが不便でしたが、それだけの価値はあります
  • 歴史ファンなら誰もが楽しめる冒険でした。コビアの歴史と共に、第二次世界大戦時の潜水艦で一夜を過ごすことは、私たちにとって忘れられない経験となりました
  • 素晴らしい体験をしました! 第二次世界大戦中の潜水艦がどんなものだったか、歴史的な視点を提供してくれるユニークな民泊施設です。ガイドは非常に知識が豊富で親切でした。私たちは潜水艦をくまなく探検し、子供たちもとても気に入ってたくさんのことを学びました。また、子供たちは二段ベッドでの宿泊もとても楽しみにしていました。
  • 他では味わえない体験です。歴史と技術的な詳細は、魚雷の近くで眠るという緊張感を価値のあるものにしてくれました。
  • まさに一生に一度の忘れられない体験でした。通常の見学コースには含まれていない部分に行けるので、プライベートツアーは非常に素晴らしいです

 宿泊できる人数は、ベッド数の関係で一晩につき最大65人。朝食にはフルーツやベーグル、マフィンといった軽食が提供されるという。

 艦内はエアコンや空気清浄機が完備しているが、艦体の古さもあって、真夏や冬場は快適とは言い難いらしい。レビュー欄では特に冬の場合、毛布などの持参を勧める声が多かった。 

 また、艦内ではトイレやシャワーが使えないため、その都度博物館の建物に行かなければならないのが、多少面倒といえば面倒かもしれない。

 宿泊者が少ない時は、貸切り状態になることもあるようだ。歴史的な軍事資産に興味のある人はぜひ泊りに行ってみてはどうだろうか。

This World War II submarine is Wisconsin’s most unique airbnb

References: You Can Book a Night on a World War II Submarine Through Airbnb[https://www.mentalfloss.com/world-war-ii-submarine-airbnb]

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(出典 news.nicovideo.jp)

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