【音楽】日本ロックの名盤100枚! 1枚目は、日本語でロック音楽を作るあらゆる人に影響を与えたバンドから
【音楽】日本ロックの名盤100枚! 1枚目は、日本語でロック音楽を作るあらゆる人に影響を与えたバンドから
日本ロックの名盤100枚! 1枚目は、日本語でロック音楽を作るあらゆる人に影響を与えたバンドから …なぜ日本のロック音楽には、ランキングされたオールタイム・ベストの名盤リストがないのか──作家であり、音楽雑誌『ロッキング・オン』でも執筆をしてきた川… (出典:) |
1/29(水) 18:30 クーリエ・ジャポン
https://news.yahoo.co.jp/articles/eea3a8378b84e51ec5af3555da6084247371c352
なぜ日本のロック音楽には、ランキングされたオールタイム・ベストの名盤リストがないのか──作家であり、音楽雑誌『ロッキング・オン』でも執筆をしてきた川崎大助はそんな疑問から、日本における「永遠の名盤」を100枚選んだ。
リストにあがっているのは、2000年代までの日本のロックだ。川崎が選んだ最初の3枚のアルバムとそれぞれに対するコメントを、『日本のロック名盤ベスト100』から抜粋して紹介する。
※本記事は『日本のロック名盤ベスト100』(川崎大助)の抜粋です。
①はっぴいえんど『風街ろまん』
およそ日本語でロック音楽を作る者で、本作にて実用化されたアイデアから無縁の者はひとりもいない。自動車で言えばT型フォード、日本のロックはここから始まった。
メンバーは、細野晴臣(ベース、ヴォーカル、ギター、キーボード)、大瀧詠一(ギター、ヴォーカル)、松本隆(ドラムス)、鈴木茂(ギター)の4人。このセカンド・アルバムで彼らの方法論は完成した。成功を決定づけたのは松本隆の書く詞だ。
たとえば「風をあつめて」。細野晴臣の作曲とヴォーカルによる、はっぴいえんどの代表曲であり、日本のロックの代名詞とも言うべき一曲だ。ソフィア・コッポラ監督も東京を舞台にした映画『ロスト・イン・トランスレーション』(03年)の挿入歌として起用。
だからこの曲には、まるで坂本九の「上を向いて歩こう」のように、日本語を解さない外国人のファンも多い。アコースティックなフォーク・ロック・サウンドと、なんの無理もなく混じり合っている日本語の言葉が、音韻的にも美しい、ということの証左がこれだ。
松本の詞の特徴は、まずなによりもその語尾の「です」にある。起きぬけの路面電車が「海を渡る」のが「見えたんです」──情景のスケッチがおこなわれていた「だけのはず」だったその行が、「です」にて締めくくられるとき、「ぼく」の私小説的世界へと一気に収斂させられていく。この瞬間のスリルこそがロックだ。しかも「なにもかも語尾で決まる」日本語の特性から導き出された、この言語に固有の「ロックの方法」だ。
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)
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Rolling Stone Japan’s “100 Greatest Japanese Rock Albums of All Time”
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