【週刊実話】 「フジテレビ×キムチ」はなぜ炎上するのか?“インターネット元年”から30周年 粘着ネット民に高齢化の波

【週刊実話】 「フジテレビ×キムチ」はなぜ炎上するのか?“インターネット元年”から30周年 粘着ネット民に高齢化の波

最近の炎上騒動には、さまざまな層の意見が反映されていることが特徴的です。特に高齢化社会が進む中、ネット上で見られる意見は多様化しています。本件に関しても、フジテレビやキムチというキーワードが結びつくことで、世代間のギャップや過去のイメージが色濃く出てしまった結果、意見が二分しているように思えます。特に「インターネット元年」という言葉が示す通り、私たちの情報管理能力が試される時代になっています。

1 @仮面ウニダー ★ :2025/02/22(土) 07:07:21.93 ID:UuRR2SHm

2月19日放送の『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系)に、一部視聴者がソーシャルメディアで怒っている。なにがそこまで彼らを
焚きつけるのだろうか。

この日の番組はキムチだけをテーマに1時間放送し、健康効果などを紹介。この特集が批判を浴びてしまったのだ。

批判の内容は「韓国の食材だけで1時間やるのは異常」「相変わらずの韓国文化ゴリ推し」といったもの。
しかし番組は前々週の放送で、みかんだけで1時間放送しており、1つの食材をテーマにすることは珍しくない。

“一部のネット民”は、なぜ韓国コンテンツにここまで執着するのか。解き明*には、30年前まで遡る必要がある。
人々の暮らしにインターネットを普及させたWindows95の発売だ。

1990年代は電話回線を使ったダイヤルアップが主流で、現在のように誰でもインターネットにアクセスできるような環境ではなく、
ある種の閉鎖空間であった。

その後、2000年代になるとADSLや光回線が普及し、多くの人が大容量通信を楽しめるようになる。同時に、ブログや動画メディアが
いくつも生まれ、ネット上における独自の言論空間も発達。そんなネット民の“住居”となったのが2ちゃんねる(現5ちゃんねる)
だった。

当時の韓国は反日ポピュリズムが高まっており、2ちゃんねるに加え、ニコニコ動画やTwitter(現X)、まとめサイトの影響で
思想は雪だるま式に大きくなり、2002年の日韓ワールドカップからは、嫌韓的な傾向がより強まっていく。

・インターネット発展の30年と嫌韓の歴史
韓国が反日政策を続けていく中で、日本のネットユーザーは「マスコミは真実を報じない」と既存メディアを敵視し、反発心から極端な
主張を展開。若い世代には意外かもしれないが、「オールドメディア」という批判はこの頃から存在していたのだ。

その後、時代が流れ、スマートフォンやTwitterに代表されるSNSが登場。誰でもいつでも簡単にインターネットへ接続できるように
なった。

そしてフジテレビは、奇しくも『ホンマでっか!?』放送と同じ時期の2011年2月17日に『笑っていいとも!』で
「好きな鍋料理」ランキングをクイズ形式で放送。結果は20~60代までの全世代でキムチ鍋が1位だったが、
これに納得いかないネットユーザーが続出。

そして同年、俳優だった高岡蒼甫(現・高岡蒼佑)がTwitterでフジテレビの偏向報道に苦言を呈し、ネット民の鬱積が爆発。
フジテレビ本社前でデモ行進が行なわれるなど、ネット史に残る1ページとなった。

しかし14年が経った現在、若い世代で韓国カルチャーが人気となり、いわゆる嫌韓思想は下の世代に受け継がれていない。
今回の『ホンマでっか!?』キムチ特集への批判も、引き合いに出されていたのは『いいとも!』の“キムチ鍋騒動”だった。

・廃墟に取り残されたネット民
一括りにするのは乱暴かもしれないが、Z世代はファッションやフードなど、韓国カルチャーが主流にすらなっているだろう。
先日公表された内閣府の調査では、韓国に「親しみを感じる」と答えたのは約56%に上る。

いわゆるフィルターバブルやエコーチャンバーが、AIやアルゴリズムの発達によって思想が強固になった。
既存メディアを敵視していたはずだった古のネット民たちだが、新興メディアによって時代に取り残されているのは、皮肉が効いている。

ひと昔前は“ポリコレ”という言葉が持て囃されたが、文字通り“ポリティカル”の定義は政治によって変わる。韓国が国策として
音楽や映画などをグローバル市場へ投下し、西側諸国へバターのように浸透していったのは10年以上も前のことだ。

先日あった、フジテレビの“やりなおし会見”や赤いきつねの“非実在型炎上”のように、現在のXは現実世界とは違う世界線で物事が
動いている。

1995年が「インターネット元年」だとすれば、一部の層は14年間、30年の約半分を“フジテレビ×キムチ”に怒り続けている。
一体、何がそこまで彼らを熱くさせるのだろうか。

廃墟に取り残されている我々ウェブメディアとともに、インターネットの墓場まで邁進しようではないか。

2025.02.21
https://weekly-jitsuwa.jp/archives/20611

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