【大河ドラマ】小芝風花の演技が絶賛の裏で次の花魁・福原遥にのしかかるプレッシャー 『べらぼう』2つの“被り”の正念場
【大河ドラマ】小芝風花の演技が絶賛の裏で次の花魁・福原遥にのしかかるプレッシャー 『べらぼう』2つの“被り”の正念場
同ドラマは、歌麿、北斎、写楽という、名だたる浮世絵師を世に送り出した“江戸のメディア王”で、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築いた、“蔦重”こと蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波乱万丈の生涯を描く物語。明るく元気なキャラのイメージが強かった小芝が、花魁をどう演じるか注目が集まっていた。
第10回は、瀬川の身請けが決まり、落ち込む蔦重。そんな中、吉原の親父たちから瀬川最後の花魁道中に合わせて出す、錦絵の制作を依頼される。蔦重は錦絵本に箔を付けるため、十代将軍・家治(眞島秀和/48)に献上することを思い付き、源内(安田顕/51)とともに、老中・田沼意次(渡辺謙/65)に頼みに行く。
蔦重は、女郎が女郎をしないときの姿を描いた錦絵本「青楼美人合姿鏡」を作り上げると、餞別として瀬川に渡す。それには瀬川が本を読んいる姿が載っており、瀬川は泣いて喜ぶ。蔦重は、吉原を女郎がいい思い出をいっぱい持って大門を出ていけるところにしたいと言い、「これが2人で見てた夢じゃねえの?」と瀬川に語りかけ……という展開。
クライマックスは、八文字を描く高下駄の音だけが聞こえる、白無垢姿の瀬川の花魁道中。X上では、《小芝風花のキャスト発表された時は、花魁っぽくない人だなって思ってたけど、いざ見始めたら衣装もメイクも日本髪も似合ってるし、仕草や言葉遣いも完璧で最高。声も気高い花魁のイメージそのまま》など、小芝への絶賛の声が相次いだ。
■福原遥は小芝風花に続けるか (略)
小芝の高評価の裏で気になるのが、これから登場予定の福原遥(26)だ。福原が演じるのは、当代一の花魁・誰袖(たがそで)。福原も清純派のイメージが強く、小芝と同様に花魁をどう演じるのか注目される。加えて、瀬川と同じく蔦重に思いを寄せる役どころで、小芝と比較されるのは避けられない。小芝が絶賛されたこともあり、かなりのプレッシャーを感じているのではないだろうか。
福原は、昨年7月期の主演ドラマ『マル秘の密子さん』(日本テレビ系)で、ミステリアスな役に挑戦したものの、物語の途中からキャラブレしたこともあって、全話平均視聴率が4.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と苦戦。新境地と期待されたが、かなわなかった感じだ。今回の花魁役で新境地を見せられるか、福原の演技に期待したい。(ドラマライター・ヤマカワ)