【朝ドラ】『あんぱん』の主題歌が「ミスマッチ」の声多数 やなせたかしと野田洋次郎の思想・表現方法の違い
【朝ドラ】『あんぱん』の主題歌が「ミスマッチ」の声多数 やなせたかしと野田洋次郎の思想・表現方法の違い
ところが、2人組ロックバンド「RADWIMPS」による主題歌「賜物」に、一部から疑問の声があがっているのです。
RADWIMPSは、新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』の「前前前世」や、つづく『天気の子』の「愛にできることはまだあるかい」の大ヒットで、幅広い世代から支持されるバンドになりました。
しかし、『あんぱん』の「賜物」を聞いた視聴者からは戸惑う声が。“新規の視聴者層を獲得したい気持ちは分かるが失敗だったと思う”とか、“やなせたかしのシンプルさと、ギチギチに言葉を詰め込んでよく意味のわからないRADWIMPS(野田洋次郎)とでは世界観が合わない”といった批判的な意見が見受けられます。
筆者もミスマッチだと思いました。意外性による化学反応を狙ったのかもしれませんが、ちょっとスベってるかも? RADWIMPSの曲が悪いとかではなく、単純に噛み合っていないと感じました。
引っかかった点を考えてみたいと思います。
やなせたかしと野田洋次郎の表現方法は“水と油”
まず、やなせたかしと野田洋次郎の表現方法が水と油だということです。
『あんぱん』がやなせたかし夫妻の物語だと聞くと、「アンパンマンのマーチ」が思い浮かびます。ドラマを観る人は、<そうだ うれしいんだ 生きる よろこび>のように、堂々とした明朗なシンプルさをまずイメージするわけです。
一方、「賜物」に出てくるフレーズはこんな感じ。<人生訓と経験談と占星術または統計学による教則その他、参考文献溢れ返るこの人間社会で道理も通る隙間もないような日々>
これが複雑なリズムで畳み掛けてくる曲調なのですね。「アンパンマンのマーチ」は長調、「賜物」は短調という違いもあり、「アンパンマン」とは真逆のイメージが展開されている。
ドラマの主題歌がドラマのモチーフをわかりやすく伝える役割だとすれば、「賜物」からやなせたかしやアンパンマンを想像するのは難しいと言えるでしょう。「賜物」は、作曲者の野田洋次郎のおなじみの作風であり、彼自身の個性を伝えることしかできていないからです。
なので、「賜物」が流れた時点で、ドラマと音楽が分離してしまう。本来ドラマに入り込むためのウォーミングアップとなるべきオープニングなのに、なんのことやらわからないまま物語が始まってしまうのですね。
次に、やなせたかしと野田洋次郎の思想の違いについて。
RADWIMPSは、<この身体に流れゆくは 気高きこの御国の御霊>などの歌詞が国粋主義的だと指摘された「HINOMARU」や、SNS上での優生思想的な発言で物議を醸した過去があります。こうしたことから、やなせたかしの人柄や作風とはとても相容れるものではないとする意見もありました。
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https://nikkan-spa.jp/2083829/2