【話題】「ゴリラ1頭vs人間100人」勝つのはどっち? 専門家が導き出した結論とは 米
【話題】「ゴリラ1頭vs人間100人」勝つのはどっち? 専門家が導き出した結論とは 米
「ゴリラ1頭vs人間100人」勝つのはどっち? 専門家が導き出した結論とは 米 …人間が100人で立ち向かえばゴリラに勝てるのか?──イーロン・マスクも巻き込んで世界規模のネット論争が白熱するなか、ローリングストーン誌は3人の専門… (出典:) |
4/30(水) 11:05配 Rolling Stone Japan
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e7584628fada92e92a8e44e8a440444f3bdfee6
人間が100人で立ち向かえばゴリラに勝てるのか?──イーロン・マスクも巻き込んで世界規模のネット論争が白熱するなか、ローリングストーン誌は3人の専門家に取材を敢行した。
■*げた「バトル論争」が拡散した経緯
インターネット。それは人類最大の愚行とも呼ばれる。悪意、堕落、詐欺、誤情報、そして意味のない承認欲求ゲームが際限なく広がる大海原。このテクノロジーが私たちを現在地へと導いたのだとすれば、それの何が良いのだろう?
だが、ときおり私たちは、デジタル・プラットフォームに秘められた本来の可能性を思い出すことになる。ひとつの強烈な問いが雑音を切り裂き、まるで生死に関わるかのように、あるいは私たちが出会った理由そのもののように、皆の関心を一手に集める。それは想像力を掻き立て、白熱した議論を巻き起こし、明確な答えが出ないがゆえに夜更けまで私たちを眠らせない──そんな「もしも話」だ。
数年前にTikTok上で初めて提起されたとされる今回の思考実験は、古典的な「勝つのはどっち?」という構図に属する。人間と野生動物の仮想ノックアウト戦をめぐるおなじみの妄想だ。今回の対戦カードはこうだ:一方は「特に特徴のない男性100人」、もう一方は赤道アフリカに生息する、高貴な草食類人猿である「ゴリラ」1頭。この対決がなぜ起こるのか、なぜ彼らがこんな運命に巻き込まれるのか──そんな前提は重要ではない。議論すべきは、筋力とパワーの勝負でどちらが勝つのか、その可能性である。(※中略)
そこからミームは爆発的に広がった。人々はあらゆる結末を妄想しはじめた。たとえば、「100人のバカを倒したあとでゴリラがクラブに行く」とか、「最後の一人を生かしておいて“何が起きたかを語らせる”」といったもの。また、400ポンド(約180kg)の類人猿をみんなでどうやって拘束するか、人間たちが「*だふりをする」戦略に出る、あるいは「人類を裏切ってゴリラと手を組む」なんて展開まで想像された。
コメディアンのナイルズ・ア*トンは、「俺はゴリラを助ける」と書き、「*よ。いまの労働市場は人が多すぎだ」と皮肉を込めて付け加えた。
1. 「勝てるかもしれない、ただし犠牲は大きい」
「野生動物保護の立場として、こんなことが実現してしまうのは絶対に見たくありません」と警鐘を鳴らすのは、マイアミ動物園の広報ディレクターであり、野生動物写真家・保護活動家としても知られるロン・マギル氏。彼は地元のスポーツ番組『The Dan Le Batard Show with Stugotz』で、こうした突飛な動物に関する質問にしばしばコメントを求められる存在でもある。
マギル氏によれば、現実的に見ても「ゴリラは“優しい巨人”であり、基本的にはこうした争いを避けようとする生き物」だという。銀背(シルバーバック)と呼ばれるオスが攻撃的になるのは、自分の家族を守る必要があるときだけだ。「この問いが明らかにしているのは、“暇を持て余して奇妙な想像にふけるのが好きな人たち”が世の中に一定数いるということですね」とマギル氏は皮肉を込めて語る。「……とはいえ、僕もこうしてその話に乗っかってるわけですが」
マギルの見解によれば、20代で体力・身体能力ともに優れた100人の男性が「本気で団結して挑めば」、最終的にはゴリラを打ち倒すことも可能だという。ただし、その光景は到底「美しい」とは言えない。
「人間側の攻撃部隊は、深刻な“巻き添え被害”を覚悟しなければなりません。首の骨が折れる、動脈を噛みちぎられる、致命的な脳出血を伴うような強烈な脳震とう、あるいは仲間が上にのしかかって窒息する……そういった死が容易に起こり得ます」とマギルは述べている。「とくにゴリラに最も接近する男性たちにとっては、ほとんど自爆覚悟の任務になるでしょう」。たとえ生き延びたとしても、麻痺や顔面の損傷など、重い後遺症が残る可能性もある。(※中略)