【ボクシング】佐々木尽、無敗王者ブライアン・ノーマンに大の字5回KO負け 日本人初ウエルター級世界王座獲得ならず
【ボクシング】佐々木尽、無敗王者ブライアン・ノーマンに大の字5回KO負け 日本人初ウエルター級世界王座獲得ならず
WBO世界ウエルター級2位の佐々木尽(八王子中屋)が日本人初の世界同級王座獲得に失敗した。世界初挑戦で同級王者ブライアン・ノーマン(24=米国)に挑戦し5回46秒、強烈な左フックに顔面に浴びKO負け。ミニマム級からミドル級の13階級で唯一、日本人の世界王者がゼロだった難攻不落の激戦階級。これまで「日本人初のウエルター級世界王者になる男」「日本の歴史を変えるために生まれてきた男」を決めぜりふにしてきた佐々木は有言実行できなかった。
挑戦したノーマンはKO率72%の無敗王者だった。契約を結ぶ米プロモート大手トップランク社のボブ・アラムCEOから「(ノーマンは)この先、スーパースターになると思っている。攻撃的でパンチも強い」と評価される将来性豊かな若きスター候補。トレーナーの父ノーマン・シニア氏との二人三脚で人気ボクサーとして階段を駆け上がると期待された存在だっただけに、佐々木にとっては厚い「壁」だった。
欧米男性の平均体格とされる同級では有名かつ人気の名ボクサーが多く誕生してきた。シュガー・レイ・レナード、フロイド・メイウェザー(ともに米国)、マニー・パッキャオ(フィリピン)をはじめ、最近ではテレンス・クロフォード(米国)が4団体を統一した。日本勢は挑戦することも難しいとされ、国内で開催された同級の世界戦もわずか2回。今回は89年12月、WBA世界同級タイトル戦(マーク・ブリーランド-尾崎富士雄戦)以来、約36年ぶり。日本人の同級世界戦も09年10月、ウクライナで開催されたWBA世界同級タイトル戦(ビアチェスラフ・センチェンコ-佐々木基樹戦)以来、約16年ぶりだった。
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