【社会】当日まで「どの島に行くか分からない」毎回人気の秘密のフェリー旅東海汽船「ミステリーきっぷ」って何
【社会】当日まで「どの島に行くか分からない」毎回人気の秘密のフェリー旅東海汽船「ミステリーきっぷ」って何
2025.07.16 12:10
https://vague.style/post/337517
VAGUE(ヴァーグ)
東海汽船は伊豆諸島を舞台に、乗船するまで行き先が分からない「ミステリーきっぷ」を販売しています。過去に6回設定され話題となりましたが、どのような企画なのでしょうか。
伊豆諸島などを中心にクルーズ船を運行する東海汽船は、乗船するまで行き先が分からない「ミステリーきっぷ」を販売しています。
この切符は電話予約でのみ受け付ける夜行日帰りの往復乗船券です。乗船当日に窓口で受け取るまで目的地の島が明かされないという独自の仕組みが支持を集め、過去6回販売されました。
未知の島へ向かうわくわく感と気軽な価格設定が話題となっていますが、具体的にどのような取り組みなのでしょうか。
過去の販売について東海汽船担当者は次のように説明しています。
「これまで2023年12月5日から28日、2024年1月8日から24日、2024年5月23日から6月27日、2024年7月8日から31日、2024年10月2日から11月21日、2024年12月2日から2025年1月30日の計6回販売を行っております」
初回は大型客船2等和室を利用し、大人4000円という手頃な価格で登場、夜行日帰りで東京を発着する行程でした。
第2弾となった2024年1月8日から24日も同じ形式で実施。東京を夜に発ち翌夕方に戻る行程のため、伊豆大島、利島、新島、式根島、神津島のいずれかで丸一日を過ごすモデルコースが案内されました。
利用者の反響については「参加者の半数近くが初めての船旅・島旅の方が占めており、アトラクション感覚でお楽しみいただいた方が多かった印象です」との回答があり、新鮮な体験が支持を集めたことがうかがえます。
第3弾は2024年5月23日から6月27日までの火水木限定で設定され、往復とも高速ジェット船を利用し大人12000円、各日40名限定という内容でした。
航路の高速化が実現したことで最短1時間10分、最長4時間55分までの滞在時間を確保し、短時間でも島の魅力に触れられる構成が特徴です。
続く第4弾は2024年7月8日から31日に実施され、大型客船1等で往路を移動し復路は2等で帰るという変則的な等級設定が話題になりました。料金は大人1万1800円で、各日50名限定です。
第5弾と第6弾は大型客船2等和室での往復となり、各日50名限定で販売されました。
いずれの回もリーフレットに「島の行き先は当日告知」と大きく掲げ、各島の注意事項や食事事情を詳細に掲載することで、初めてでも安心して参加できるよう配慮しています。
船内では「さるびあ丸に眠る秘密の宝」や「アイランドブルーの約束」といった謎解きイベントが行われ、スタンダードとエキスパートの2種類を1000円で販売しました。移動時間を活用した体験型コンテンツが船旅の楽しさを高めています。
今後の展開について東海汽船は「状況に応じて秋以降の販売を検討しています」と回答しており、次回開催への期待が膨らみます。
この企画はSNSでも話題になっており、実際に利用したユーザーからは「当日までどこに行くか分からないのは不安でしたが、結果的に最高の旅になりました」など好評です。
人気の理由として価格の安さを挙げるユーザーが多く、「片道で往復分はお得すぎ」という意見が多く見られます。また「直前まで行先がわからないから、旅力を試されてるみたいでそそられる」と旅慣れたユーザーも注目しているようです。
実際「私達の参加日は満員でした」というユーザーがいるほどの人気で、「今年もやらないかな」「ミステリーきっぷまだですか」と期待の声が止みません。
一方で「楽しい企画でまた行きたいのだけど、平日限定だと学生さんに限られちゃうよね?」など、より参加しやすい形態を求める声もあるようです。
※ ※ ※
東海汽船が発売する「ミステリーきっぷ」は過去に6回も企画されるほどの人気企画です。今後の開催予定にも期待が高まっています。