【芸能】昭和の漫画でアニメやドラマなど映像化されていない作品ランキング 3位「マカロニほうれん荘」2位「あぶさん」
【芸能】昭和の漫画でアニメやドラマなど映像化されていない作品ランキング 3位「マカロニほうれん荘」2位「あぶさん」
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歴史や時代背景、実在人物がネック? 「昭和の漫画・未映像化作品」ランク発表 プレイバック「昭和100年」 …「読者が選んだ昭和の漫画」で上位に入った「鉄腕アトム」や「サザエさん」「ゲゲゲの鬼太郎」などの作品は、漫画よりもアニメで親しんだ人の方が多いのではな… (出典:産経新聞) |
7/27(日) 18:00
読者が選んだ昭和の漫画」で上位に入った「鉄腕アトム」や「サザエさん」「ゲゲゲの鬼太郎」などの作品は、漫画よりもアニメで親しんだ人の方が多いのではないでしょうか。そこで最終回となる今回はあえて、アニメや実写の映画・テレビドラマに「なっていない」作品を選んでみました。
■順位 作品 票数
1 白土三平「カムイ伝」 429
2 水島新司「あぶさん」 283
3 鴨川つばめ「マカロニほうれん荘」 200
4 手塚治虫「アドルフに告ぐ」 166
5 江口寿史「すすめ!!パイレーツ」 131
6 相原コージ「コージ苑」 124
7 山岸凉子「日出処の天子」 112
8 松本零士「男おいどん」 103
9 小林よしのり「東大一直線」 102
10 青池保子「*イカより愛をこめて」 95
1位は江戸時代の忍者が主人公である白土三平のライフワーク「カムイ伝」。総合順位では31位で、言い換えれば30位以内の作品はすべて映像化されていることになります。関連作品の「カムイ外伝」はテレビアニメや松山ケンイチ主演の実写映画になっているのですが、本編の映像作品は現在まで制作されていません。第1部、第2部を合わせてオリジナルの単行本では40巻を超えるスケールの大きさと群像劇の複雑さに加え、身分制度の不条理を描いている点も映像化を難しくしているのかもしれません。
2位の「あぶさん」も長編作品で、単行本は100巻を超えます。プロ野球の南海ホークス(現ソフトバンクホークス)で活躍する酒豪の強打者、景浦安武が主人公の作品ですが、選手をはじめ実在のプロ野球関係者が多数登場することも映像化のネックになっているといわれます。
3位の「マカロニほうれん荘」と5位「すすめ!!パイレーツ」、6位「コージ苑」はいずれも傑作ギャグ漫画。作中にはタイムリーなネタも多く、発表当時の時代背景が分からないといまひとつ楽しめないかもしれません。
これに対し、4位の「アドルフに告ぐ」は先の大戦前後の日本とドイツを舞台にした壮大なストーリー漫画。手塚治虫の晩年の代表作で、いまだ映像化されていないのが不思議な作品です。
7位の「日出処(ひいづるところ)の天子」は後の聖徳太子、厩戸王子が超能力者だったという設定の歴史ロマン。映像化はされていませんが、能楽の人間国宝、大槻文蔵の監修と狂言師の野村萬斎の演出・主演のもとで舞台化され、今夏、上演される予定です。