【芸能】松本まりか、1週間で「体がこわばる」まで役作り “めちゃくちゃ芸能人”生活から一転、最後は「歓び」に
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俳優の福士蒼汰(30)、松本まりか(39)が23日、大阪市内で行われた映画『湖の女たち』(5月17日公開)先行上映会に、大森立嗣監督とともに登壇した。
【全身ショット】絵画のような優美なワンピで登場した松本まりか
吉田修一氏の原作小説を、『さよなら渓谷』(2013年公開)に続いて大森監督が実写化した極限のヒューマン・ミステリー。琵琶湖湖畔の介護施設で100歳の老人が殺された事件の謎を追う刑事・濱中圭介(福士)、事件が起きた施設の介護士で容疑者・豊田佳代(松本)が、後戻りできないインモラルな関係に陥っていく。
東京などの舞台あいさつでは、W主演の福士と松本が撮影中に会話を交わさず、役作りを徹底したことが話題に。大阪でもそのエピソードが深堀りされ、松本が「取り調べのシーンでイヤーな目つきで取り調べをされて、いややなーと(笑)」と関西弁を交えて振り返ると、福士も「嫌われる覚悟で話さない選択肢をとった」と告白。2人が「目も合わせなかった」状況を、大森監督も「いいんじゃない」と認めたと証言した。
そうしたなか、松本は他のキャストとは別の「古びた旅館」に隔離状態で、佳代を“体感覚”でつかもうと自分を追い込んだという。「都会でめちゃくちゃ芸能人みたいなことを、直前まで結構ポップな作品をやっていた」という環境から、1週間後がクランクインで「無茶だ」と感じるなか、「自分の中からグツグツと煮えたぎるものが出てくるまで早急にいかなければいけなかった。追い込まれる状況に自らいったという感覚もある」と明かした。そして「福士くんと対峙すると体がこわばる」ほどになったという。
圭介と佳代のインモラルな関係は「どうしても理解できなくて本当に苦しんだ」としみじみ。それでも「言葉にできない関係、生産性がない関係に、私は歓びみたいなものを感じた」といい、「それが美しさなのかな。この映画に出会わなければ、一生出会わなかった」と語っていた。