「セクシー田中さん」原作改変が酷いレベルだった 原作者・芦原妃名子さん「度重なるアレンジで限界はとっくの昔に超えていた」
「セクシー田中さん」原作改変が酷いレベルだった 原作者・芦原妃名子さん「度重なるアレンジで限界はとっくの昔に超えていた」
トは一連のコメントを行うために新たに開設したばかりのもの。 ^ 作者の死去にともない未完で終了。 ^ a b c “漫画家・芦原妃名子さんが死亡 「セクシー田中さん」など連載|日テレNEWS NNN”. 日テレNEWS NNN (2024年1月29日). 2024年1月29日閲覧。 ^ a b c…
10キロバイト (1,136 語) – 2024年2月7日 (水) 04:19
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1 muffin ★ :2024/06/02(日) 17:24:00.27 ID:L5FBG3e89
抜粋
報告書には、具体的にどのような改変が行われていたのかも記されている。
例えば、主要登場人物である「倉橋朱里」は原作では短大に進学したという設定だが、日本テレビは「短大に進学するよりも専門学校に進学する方が近時の10代、20代としてはリアリティがあるのではないか」、(短大進学の原因となっている)「父親のリストラはドラマとしては重すぎるのではないか」といった議論を経て、「朱里」は高校受験の際に本当は友達と一緒に制服がかわいい私立校に行きたかったものの、父親が勤める会社が不景気になり母親から「高校は公立でいいんじゃない?」と言われて公立高校に進学したという設定に変更。また、専門学校に進学する設定に変更したプロット案を作成し、芦原さんから「原作のジェンダー要素も逃げずに書いて欲しい」「制作サイドは短大での設定を避けているのか」という趣旨の返答がなされたという。
また、日本テレビは登場人物の職場の変更、ドラマオリジナルエピソードの追加やエピソードの順番の入れ替え、エピソードの一部改変なども行い、芦原さんから以下のような懸念が返答されていた。
「ツッコミどころの多い辻褄の合わない改変がされるくらいなら、しっかり、原作通りの物を作って欲しい。これは私に限らずですが…作品の根底に流れる大切なテーマを汲み取れない様な、キャラを破綻させる様な、安易な改変は、作家を傷つけます。悪気が全くないのは分かってるけれど、結果的に大きく傷つける。それはしっかり自覚しておいて欲しいです」
「エピソード順番を入れ替える度に、毎回キャラの崩壊が起こってストーリーの整合性が取れなくなってるので、エピソードの順序を変えるならキャラブレしないように、もしくは出来る限り原作通り、丁寧に順番を辿っていって頂けたらと思います」
「アレンジが加わった部分から崩壊していってしまいがちな気がしています」
中略
同ドラマの制作が始まったのは放送開始の約6カ月前の昨年3月末。日本テレビは作成したプロットや脚本を小学館に送り、芦原さんからの指摘を受けて修正するという作業(ラリー)を繰り返すかたちで脚本づくりを進めた。日本テレビと原作サイドの間のボタンの掛け違えの原因は、制作開始当初から存在していた。9・10話は原作にはないオリジナルドラマになる予定であったが、日本テレビ側は「小学館からは、未完部分はドラマオリジナルのエンドでよい、という話であった」という認識であり、小学館側は「未完部分は原作に影響を与えないよう、原作者が提案するものをベースにしたドラマオリジナルエンドで良いという趣旨で言った」という認識であった。
この両者間の認識の齟齬について報告書は、
「『漫画が完結していない以上、ドラマなりの結末を設定しなければならないドラマオリジナルの終盤も、まだまだ未完の漫画のこれからに影響を及ぼさない様<原作者があらすじからセリフまで>用意する』という条件は小学館からは口頭あるいは文書で提示されていなかった」
と結論づけている。小学館側は
「条件として文書で明示しているわけではないが、漫画を原作としてドラマ化する以上、『原作漫画とドラマは全く別物なので、自由に好き勝手にやってください』旨言われない限り、原作漫画に忠実にドラマ化することは当然」
という認識を示している。
この認識の齟齬が問題を生むことになる。日本テレビと小学館の間で9・10話のプロットと脚本についてラリーが重ねられたが、難航した末に小学館は芦原さんが修正したプロット・脚本について「一言一句絶対変えないで」ほしいと要求。芦原さんは小学館を通じて日本テレビに以下を要求するに至った。
「・脚本家は今すぐ替えていただきたい。
・最初にきちんと、終盤オリジナル部分は本件原作者があらすじからセリフまで全て書くと、約束した上で、今回この 10 月クールのドラマ化を許諾した。
・この約束が守られないなら、Huluも配信もDVD化も海外版も全て拒絶する。
・本件脚本家のオリジナルが入るなら永遠に OK を出さない。度重なるアレンジで何時間も修正に費やしてきて限界はとっくの昔に超えていた。
・B 氏が間に入ったというのを信頼して今回が最後と思っていたが、また同じだったので、さすがにもう無理である」
中略
日本テレビの調査チームは報告書において次のように総括している。
「放送されたドラマは本件原作者の意図をすべて取り入れたものとなったと日本テレビも小学館も認識している」
「本件原作者が本件ドラマの内容が自己の意向にそぐわないものだとの理由で不満を抱えていたという事実はなかったとみられる」
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