アルバイト25年目の声優さん バイト掛け持ち&睡眠時間わずか5時間未満の日々…
アルバイト25年目の声優さん バイト掛け持ち&睡眠時間わずか5時間未満の日々…
アルバイト25年、時給1200円から上がらない現実 – 東洋経済オンライン アルバイト25年、時給1200円から上がらない現実 東洋経済オンライン (出典:東洋経済オンライン) |
声優(せいゆう)もしくはVA(ボイスアクター)または声の出演(こえのしゅつえん)もしくはCV(キャラクターボイス)は、ラジオの放送劇、テレビ・映画の吹き替え、アニメーションなど、音声作品や映像作品に、自身の姿を見せず声だけで出演する俳優である。広義にはナレーターも含まれる。…
303キロバイト (44,193 語) – 2024年7月4日 (木) 07:23
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1 征夷大将軍 ★ :2024/07/05(金) 15:02:02.19 ID:1lu0pcFJ9
2024/07/05 5:00
https://toyokeizai.net/articles/-/769950
■毎月の労働時間は合計で240時間
声優をしながらアルバイトを掛け持ちしているトモヤスさん(仮名、44歳)の1日は長い。
朝はIT関連の会社に出勤するため8時半に起床。6時間の勤務を終えた後、発声の講師や自身のレッスンの予定を入れる。夜は都心の居酒屋で閉店までホールに立つ。帰宅して眠りに就くのは空が白み始める午前4時ごろだ。このほかに収録や役を得るためのオーディションが入れば、“昼職”のほうのシフトを調整して臨む。
「分刻みのスケジュールです」とトモヤスさんは苦笑いする。睡眠時間は5時間も取れない。毎月の労働時間は合計で240時間を超えることもある。法律が定める労働時間の上限目安は月160時間なので、過労死ラインとされる月80時間の残業が常態化しているに等しい。
高校時代、演劇部に所属しながら声優の養成学校に通った。今ならパワハラと糾弾されそうな指導も当時は当たり前。講師の声優たちから罵声や灰皿を投げつけられながら、芝居やダンス、筋トレに明け暮れた日々は理不尽で過酷だったが、充実もしていたという。
「声優を志したときの熱い思いは、もう忘れちゃいました。でも、台本を通していろんな人生を生きることができる。この道を選んだことを後悔はしていません」
しかし、努力が実を結ぶとは限らないのが芸能の世界だ。周囲からは「30歳までに売れればいい」と言われたものだが、トモヤスさんは今も声優業だけでは食べていけない。レギュラーやゲーム収録などの仕事があれば別だが、ギャラがゼロの月もある。
アルバイトによる収入は手取りで月30万円ほど。労働時間を考えると低すぎる水準だし、家賃に約10万円がかかるが、声優との両立は可能にもみえる。しかし、実際にはオーバーワークせざるを得ない“業界の闇”があるという。
トモヤスさんによると、若手や、自身のような小規模な事務所に所属する声優が仕事を得るためには、キャスティング権を持つディレクターや音響監督が講師を務める事務所や学校主催のレッスンに参加しなければならない。その費用が毎月10万円はかかるという。
「(違法な)内職商法みたいなものですよね。でも、こちらも悪しき習慣とわかってて金を払ってる。実際、それで仕事ももらえているので……」とトモヤスさんは言葉を濁す。
最近は年齢のせいか腰痛や瞼の痙攣といった体の不調が増えた。声優を続けるには、働く時間を減らして睡眠時間を増やしたいが、収入水準は下げられない。となると時給を上げてもらうしかない。
特に夜間の居酒屋は働き始めて25年近くなるが、時給は1200円からほとんど上がっていないという。現場ではシフトや売り上げの管理を任されることもあるなど人間関係は良好なので転職はしたくない。一方で過去には賃金の未払いもあり、会社組織としては問題も多く、1人で賃上げを求めても門前払いされるのが落ちだろう。
そこでトモヤスさんが試みたのが、1人でも入れるユニオン(労働組合)に加盟して会社と交渉することだった。全国のパートや派遣労働者たち約3万人とともに「非正規春闘」という取り組みに参加、「一律10%以上の賃上げ」を求めたのだ。
※以下出典先で