【芸能】ダウンタウンに代わって“ウンナン復活”が今年だとTV業界でささやかれるワケ
【芸能】ダウンタウンに代わって“ウンナン復活”が今年だとTV業界でささやかれるワケ
お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンがMCを務めるバラエティ番組『ザ・イロモネア』(TBS系)が、8年ぶりに復活することが発表された。
2025年早春に、『ウンナン極限ネタバトル! ザ・イロモネア 笑わせたら100万円SP』として放送される予定だ。
◆『ザ・イロモネア』復活でウンナンの“コンビ復活”に期待の声
『ザ・イロモネア』は、参加する芸人が「一発ギャグ」「ショートコント」「モノマネ」「モノボケ」「サイレント」といったジャンル分けされたネタに挑戦。ランダムで選ばれた一般の観客が審査し、1分間で規定人数を笑わせて、パーフェクトを狙う番組だ。
短い持ち時間の中で、一般客を笑わせるというハードルの高い設定が人気となり、2008年4月から約2年の間にレギュラー番組として放送されていた。
この番組のおもしろさは、ランダムで選ばれた一般の審査員にある。芸人にも観客にも誰が審査員なのか最後まで分からず、緊迫感ある中で番組が進行。会場中が大爆笑しているのに、ワイプで抜かれている審査員だけ笑っていないというおかしな現象も頻発していた。
そのために芸人はネタの選別が難しく、とにかくいろいろなパターンの芸を披露することになる。まさに、極限状態で取り組まなければいけない。
伝説的な番組で、復活が発表されてからはSNSで喜びの声が書き込まれ、多くの人が放送を心待ちにしている様子だ。
また、今回の番組復活に合わせ、コンビの仕事がほとんど無くなったウンナンの「復活」を熱望するコメントも寄せられている。
◆ウンナンのコンビ活動が今年増える予感
ウンナンといえば、内村光良は『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)などの司会でおなじみ。相方の南原清隆は『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)で長く司会を務め、日テレの昼の顔として幅広い世代から支持されている。
2人とも芸人としていまでも人気が高いが、コンビ活動がほとんどなくたまに特番やCMで共演するくらい。
昨年、南原が自身のインスタグラムで、内村の還暦を祝福したバースデーソングを披露しているだけに、コンビ仲は良好なのだろう。それだけに、コンビとして活動して欲しいファンが多く存在するのだ。
そんなファンの願いが、2025年はついに叶うのではないかと考える。理由として、ウンナンにとって今年は特別な年になるからだ。
まず、1965年2月生まれの南原が還暦を迎える。さらに、プロフィール上では1985年に結成しているので、コンビとして40年となるメモリアルイヤーでもある。だからこそ、期間限定ではあるかもしれないが、ウンナンとしての活動が増えそうな予感を匂わせているのだ。
◆テレビ業界でダウンタウンに代わる存在に
また、テレビ業界でもウンナンの復活が期待されている。
かつて、同時代を駆け抜けたダウンタウンは、松本人志が『ダウンタウンチャンネル(仮)』という独自のプラットフォームで今年復活することを宣言。ダウンタウンとしてテレビから当面は離れることになり、大物コンビが地上波に限っては消えるだろう。
また、同世代のとんねるずは、昨年11月に日本武道館で『とんねるず THE LIVE』を開催したが、コンビとしての活動復活を切望する声は、SNSでそこまで盛り上がらなかった。
そうなると、ダウンタウンの代わりになるのはウンナンしかいない。千鳥やかまいたちなど、中堅世代のがんばりもあるが安定感という意味では、ダウンタウンに変わる存在はウンナンだ。
筆者の旧知のテレビスタッフに聞いても、テレビ局関係者の間でウンナンの復活は話題になっているという。それだけに、2025年は一時的かもしれないが、ウンナンがコンビとして大活躍する可能性が高くなっているのだ。
◆今の時代にマッチ「元祖・人を傷つけない笑い」がブームに?
そんなウンナンだが、コンビとして令和の時代にマッチしている。
現在、コンプライアンス遵守が叫ばれ、過激な表現はテレビのバラエティ番組ではできなくなっている。だからこそ、ウンナンの笑いがダウンタウン・とんねるずよりマッチしているのではないか?
これまでのウンナンの歴史を紐解くと、『笑う犬シリーズ』(フジテレビ系)をはじめ、『炎のチャレンジャー』(テレビ朝日系)、『ウリナリ!!』(日本テレビ系)、『ウンナンの気分は上々。』(TBS系)といった、どれも過激なことを行わない番組ばかり。まさに、「元祖・人を傷つけない笑い」を実践していたコンビで、今の時代にピッタリだ。
ウンナンの全盛期を知らない若者が見ても、すんなりと2人の笑いを理解できるだろう。そのため、復活を果たせばどのコンビよりもすんなりと、現在の視聴者に受け入れられることだろう。
また個人的には、内村が現在進行系で作り上げるコントの世界に、南原が参加するところを見てみたい。
現在の南原は気の良いおじさんとして知られるが、これまでコントではパンチのあるキャラを数多く生み出してきた。内村が描くコントで、南原のキャラが弾けるところを見たい。それは、筆者だけでなく多くのファンも期待していることだろう。
2025年はさまざまなメモリアルイヤーであることも踏まえ、ぜひともウンナンがコンビとしてテレビで活躍する姿を見せて欲しい。
<文/ゆるま小林>
【ゆるま 小林】某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆