【芸能】手塚治虫の名作『火の鳥』今あらためて注目されるワケ 混沌とする現代にのしかかる巨匠の言葉
【芸能】手塚治虫の名作『火の鳥』今あらためて注目されるワケ 混沌とする現代にのしかかる巨匠の言葉
手塚治虫の名作『火の鳥』今あらためて注目されるワケ 混沌とする現代にのしかかる巨匠の言葉 …手塚治虫が人生をかけて取り組んだ『火の鳥』 現在、NHK総合にて、手塚治虫原作のTVアニメ『火の鳥』(監督・高橋良輔)が再放送中である(毎週水曜23… (出典:) |
1 湛然 ★ :2025/02/24(月) 14:06:54.53 ID:Sm67bHP39
2/24(月) 12:20 リアルサウンド 島田一志
https://news.yahoo.co.jp/articles/6dfcd134729f01cfa898476bed592999c3252b39?page=1
■手塚治虫が人生をかけて取り組んだ『火の鳥』
現在、NHK総合にて、手塚治虫原作のTVアニメ『火の鳥』(監督・高橋良輔)が再放送中である(毎週水曜23時より)。また、3月7日からは東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて、「手塚治虫『火の鳥』展」が開催予定であり、あらためてこの、「永遠の命」を追い求める人々の冒険を描いた壮大な物語への関心が高まっている。
手塚治虫の『火の鳥』は、1950年代半ばに発表された「黎明編」から、80年代末の「太陽編」にいたるまで、『漫画少年』、『少女クラブ』、『COM』、『マンガ少年』、『野性時代』と、さまざまな版元のさまざまな雑誌で描き継がれていった、巨匠のライフワークである。(※中略)
■円環構造の物語が描いた輪廻転生
いずれにせよ、「過去」と「未来」を交互に描き、最終的には「現代」へと到達する予定だったこの円環構造の物語で、手塚治虫が表現しようとしたのは、生と*繰り返し――すなわち、「輪廻転生」だろう。だが、主要キャラのひとりである猿田(猿田彦)の例を挙げるまでもなく、その“繰り返される生”は、希望に満ちたものではなく、過酷きわまりないものである。
猿田だけではない。人は何度も同じ過ちを繰り返す。なぜなら人間の欲望には限りがないからだ。そして、その欲望の肥大化によって生み出される最大の愚行が、「戦争」ということになるのだろう。
■なぜいま再び『火の鳥』が注目されているのか
じっさい、『火の鳥』の多くの物語で描かれているのは、文明の進化にともなう「戦争」の悲劇である。そう、使う武器が、弓矢か科学兵器かの差があるだけで、「過去」であろうと「未来」であろうと、人類は飽きもせずに*合いを続けているのだ。
物語の語り部でもある火の鳥は、こうした人間たちの愚行を、時に冷静に、時に悲しみながら見続けているわけだが、あらためていうまでもなく、火の鳥の視点とは、作者の視点である。ならば作者――手塚は、『火の鳥』という長大な物語を通して、「人類の愚行(戦争)は永遠に繰り返される」ということを伝えたかったのだろうか。たぶんそうではないだろう。
「未来編」の最後、一時は高等生物にまで進化したナメクジ(いまは退化している)を見つめながら、火の鳥はこんなことをいう。「ここではどうしてどの生物も間違った方向へ進化してしまうのだろう」
そして、その言葉を受けて、次のようなナレーション(作者の声)が入るのだ。
人間だって同じだ。どんどん文明を進歩させて、結局は自分で自分の首をしめてしまうのに。
「でも、今度こそ」と火の鳥は思う。「今度こそ信じたい。今度の人類こそ、きっとどこかで間違いに気がついて……生命を正しく使ってくれるようになるだろう」と……
~『火の鳥』未来編より~
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)