【社会】SNSで言い合いや批判書き込みを経験する割合は10代~20代前半男性が最多

【社会】SNSで言い合いや批判書き込みを経験する割合は10代~20代前半男性が最多

SNSでの言い合いや批判の増加は、10代から20代前半の男性に特に目立つ傾向があります。この現象は、彼らのメンタルヘルスにも影響を及ぼしかねません。社会としては、SNS利用における教育や啓蒙活動を強化することで、若者たちがより健全なコミュニケーションを楽しめる環境を整える必要があります。

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コミュニケーショントラブルは若年男子に多い

 SNSの利用でコミュニケーショントラブルはつきものだが、どのような人が多い傾向にあるのか。NTTドコモ モバイル社会研究所の「2024年 SNS利用者行動調査」(2024年2月)を見ていこう。

 まず、「自分の発言で他人を傷つけた」「複数人から批判的な書き込みをされた」「言い合いになった」などのSNSでのコミュニケーショントラブル経験について調べている。その結果、SNS利用者全体のうち各トラブルを経験したのはそれぞれ4~7%程度だった。

 男女別では男性のほうが経験した割合が高く、「言い合いになった」経験は4ポイント程度の差がみられた。性年代別では、若年層・男性のほうが経験した割合が高い傾向があり、15~24歳男性では、「言い合いになった」「複数人から批判的な書き込みをされた」の割合がそれぞれ1割を超え、ほかに比べて経験した割合が高かった。

 自分の周りでこうしたトラブルを経験した人がいるかどうかも聞いたところ、全体的に自身が経験した割合より高くなった。性年代別の傾向は、自身が経験した割合と同様に、若年層・男性のほうが高かった。15~24歳男性のうち、周りで「言い合いになった」割合は2割弱と、やはりほかに比べて高くなっていた。

 若い男性はSNS利用でコミュニケーショントラブルにつながりやすいことを自覚し、注意して利用するといいかもしれない。

利用時間、頻度が多いほどトラブルも増加

 スマホの利用時間とSNSでのコミュニケーショントラブルの関係についても調べている。その結果、ほとんどの年代・トラブルにおいて、スマホの利用時間が長いほうがトラブル経験の割合が高くなった。

 友人との交流頻度とSNSでのコミュニケーショントラブルの関係についても調べたところ、友人との対面交流が多いほうがトラブル経験の割合が高かった。友人との対面交流頻度が多いと、SNSの利用・発信なども多くなり、コミュニケーショントラブルが増える傾向にあるのだ。

 また、電話やLINE、メールなどの非対面交流の頻度との関係を調査した結果、若い年代では非対面交流が少ないほうがトラブルの割合が高い傾向がある一方で、年齢が上がると非対面交流が多いほうがトラブル経験の割合が高くなった。年齢によって、友人とのデジタル的な交流頻度とSNS上でのコミュニケーショントラブルの割合との関係が異なるというわけだ。

 全体に、利用が多いほどコミュニケーショントラブルも増える傾向にあると言えるだろう。SNSは便利で楽しいものだが、トラブルが起きると人間関係にもマイナスに働いてしまうので、注意して利用するようにしてほしい。

SNSで言い合いや批判書き込みを経験する割合は10代~20代前半男性が最多

(出典 news.nicovideo.jp)

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