【芸能】安達祐実、子役からの脱却に苦しんだ過去 『家なき子』のイメージにも縛られ…壁を乗り越え今では感謝

【芸能】安達祐実、子役からの脱却に苦しんだ過去 『家なき子』のイメージにも縛られ…壁を乗り越え今では感謝

安達祐実のサムネイル
安達 祐実(あだち ゆみ、1981年〈昭和56年〉9月14日 – )は、日本の女優、タレント。東京都出身。サンミュージックプロダクションに30年所属していたが、2021年11月に退所し、独立。2021年12月1日からはマネージャーと設立した個人事務所IMILIMIに所属。安達有里は実母。安達哲朗は実兄、安達大は異父弟。…
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子役から成人へと成長する過程で、安達祐実さんが直面してきた壁や苦悩は計り知れません。しかし、その中で得た経験や感情が彼女の演技に深みを与え、今や幅広い役柄を見事にこなす女優へと進化しました。これからも彼女の活躍を楽しみにしています。

●「もう子供じゃないのに」 生意気そうと誤解されることも
2歳で芸能界入りし、第一線で活躍し続けている女優・安達祐実(43)。現在放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で吉原の女郎屋・大黒屋の女将・りつ役を好演中だが、2月27日からはAmazonオーディブルで安達が朗読を担当した『霧をはらう』が配信開始された。安達にインタビューし、本作のタイトル『霧をはらう』にちなみ、本来の自分とは違うイメージを払拭したいと思ったエピソードを聞いた。

2021年に刊行された雫井脩介氏の小説『霧をはらう』は、小児病棟で起きた点滴殺傷事件で物証がないまま逮捕された母親が勝算のない裁判に挑む物語。娘を懸命に支えていた母親は冷酷な殺人犯なのか、弁護士の信念を問う法廷サスペンスを、安達の迫真の朗読で届ける。

――『霧をはらう』というタイトルにちなみ、世間のイメージとのギャップを感じて、「本当の自分はこうなのに」とイメージを払拭したいと思ったことがありましたら教えてください。

小さい頃から芸能界にいると「生意気そう」「怖そう」と思っている人がけっこういるなと感じていて、最近は少なくなってきましたが、「そんなにしゃべってくれる人だと思いませんでした」と言われることもあって、誤解を解いていくというのはしょっちゅうありましたし、ずっと子役のイメージを持って見てくれる方も多かったので、そこを払拭していく作業は時間がかかって大変でした。

――払拭できてきたなと思えたタイミングがあったのでしょうか。

私の心が自由になったというのが大きいんだろうなと。受け入れることができるというか、若い頃は「もう子供じゃないのに、まだ子供のイメージで見られてしまう」ということがすごくコンプレックスになっていたんですけど、「そういう人もいるよね」と思えるようになったし、「今の私をちゃんと知ってくれる人もいる」とわかるようになってきたのかなと思います。

――いつ頃からそういう風に思えるようになりましたか?

30代ですね。なかなか役をもらえない時期があって、そこをどう打開していくかというときに、それは今の私を知ってもらうことだなと思い、仕事への取り組み方もどんどん変わっていきました。

――その時期を乗り越えて、役の幅が広がっていったということでしょうか。

そうですね。いつも不幸な人みたいな役が多かったんですけど、コメディもやれるようになっていったり、普通の人もやれるようになったり、役の幅が広がったなと感じます。

――「生意気そう」と思われがちだったということや、不幸な人の役が多かったというのは、『家なき子』(1994・1995)の影響が大きかったのでしょうか。

そうかもしれないですね。でも、未だに言っていただくこともあるので、代表作があることはすごくありがたいなと思うようになりました。

――今はそう思えるようになったとのことですが、『家なき子』のイメージからの脱却はかなり大変でしたか?

そうですね。イメージがどうしても固まってしまって、なかなか新しい役をいただけず、起用を考える方も難しかったんだろうなという時期はありました。

●妾の役で新境地開拓 “どコメディ”にも挑み役の広がり実感
――やっと役が広がっていったと思えた転機になった作品がありましたら教えてください。

16~17歳頃に出演したNHKの大河ドラマ『元禄繚乱』(1999)で大石内蔵助の妾の役を演じさせてもらって。それまで私は、男の子でも女の子でも演じられる役が多かったんです。『家なき子』もそうですが。でも、妾の役は女性にしかできない役だなと思い、そんな役が自分に来るんだという衝撃と、そこを託してくれたことへの感謝もありました。子役は女らしいところを見せると嫌悪感を抱かれることも多いんですけど、自分が女性であることを認めてくれるようになってきたのかなとも思いました。あと、フジテレビのドラマ『主に泣いてます』(2012)が“どコメディ”という感じで、ぶっ飛んだ役をやらせてもらったんですけど、そこまで振り切った役が初めてだったので、こういう方向もありなのかなと思いました。

――作品ごとにいろいろな学びがあると思いますが、『霧をはらう』の朗読を務められたことはどんな経験になりましたか?

声だけで何かを伝えるというのはすごく繊細な作業だなと思い、今まで俳優として表情とか動きとか、体に頼っていた部分が大きかったんだなと改めて気づき、ほかの作品をやるときも言葉を発するということをすごく意識するようになりました。

――『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』のりつ役にも生きそうですか?

『べらぼう』は江戸っ子の話口調で、あまり聞いたことがない言い回しが多くて。私は江戸っ子ですが、現代では使わない言葉が多いので「どういう意味だ?」と思いながら台本を読んでいるんですけど、小気味いい江戸っ子のテンポを意識したりということでは、このAudibleの経験もすごくつながっているなと思います。

■安達祐実
1981年9月14日生まれ。東京都出身。2歳からキッズモデルとして活動を始め、94年の日本テレビ系ドラマ『家なき子』で本格的にブレイク。同作品の台詞は、新語・流行語大賞にも選ばれるなど社会現象となった。以降も幅広い役をこなす実力派俳優として数々のドラマ、映画に出演する他、ファッションブランドのプロデュース等、活動は多岐に渡る。
(酒井青子)

画像提供:マイナビニュース

(出典 news.nicovideo.jp)

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