【芸能】福本莉子インタビュー:2025年は公開作品が目白押し「役ごとにまったく違う人物に見えるように」
【芸能】福本莉子インタビュー:2025年は公開作品が目白押し「役ごとにまったく違う人物に見えるように」
福本 莉子(ふくもと りこ、2000年〈平成12年〉11月25日 – )は、日本の女優。 大阪府出身。東宝芸能所属。第8回「東宝シンデレラ」オーディショングランプリ。 2016年開催の第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリ、集英社『Seventeen』賞を併せて受賞し、2017年1月、…
50キロバイト (6,305 語) – 2025年3月14日 (金) 08:32
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2016年実施の第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリ・集英社賞(セブンティーン賞) をダブル受賞し、芸能界デビューした福本莉子。ドラマや映画などへの出演を重ね、「TOHOシネマズ」幕間のナビゲーターでもおなじみ。今年は発表されているだけでも、劇場版『トリリオンゲーム』(公開中)、映画『お嬢と番犬くん』(3月14日公開※W主演)、映画『#真相をお話しします』(4月25日公開)、映画『隣のステラ』(2025年夏公開※W主演)と出演作品が目白押し。Pokemon Day(ポケモンデー)2025 記念アニメーション『カイリューとゆうびんやさん』の主人公ハナの声優も務めるなど、目覚ましい活躍ぶりだ。
直近の主演映画『お嬢と番犬くん』では、極道の孫娘であることを隠し、“普通の青春と恋”をすることを固く心に決めた高校生のヒロイン、瀬名垣一咲(せながき・いさく)を演じる。
過去の演技経験を「引き出し」として活かしつつ、「役ごとにまったく違う人物に見えるように」と、「一咲」の役作りについて語った福本。役者としての真摯(しんし)な姿勢や自己管理への意識の高さが伝わってきたインタビューの前編。
■より多くの“新しい福本莉子”をお見せしたい
――続々と出演作品が公開されることについて、どのように感じていますか?
【福本】本当に予期せぬ“公開ラッシュ”で驚いています。ファンの皆さんから「映画館に行ったら『トリリオンゲーム』と『お嬢と番犬くん』と『#真相をお話しします』のフライヤーが並んでたよ!」と写真を投稿していただいたり、「いろんなところに莉子ちゃんがいたよ!」といった報告が届いたりと、。そうやって皆さんが楽しみにしてくださっていることも伝わってくるので、すごくうれしいですし、私もワクワクしています。新たに撮影している作品もあるので、これまでの作品を観ていただいた皆さんの反応をしっかり受け止めながら、より多くの“新しい福本莉子”をお見せできるように、変わらず精一杯頑張っていきたいです。
――昨年公開された映画『ディア・ファミリー』は実在のモデルがいる作品。『室井慎次 敗れざる者/生き続ける者』では、興行収入邦画実写日本一という大記録を持つシリーズに登場する猟奇殺人犯・日向真奈美の娘役。そして、『トリリオンゲーム』と『お嬢と番犬くん』は漫画原作と、本当に“いろいろ”ですね。さまざまな経験を積み重ねることで、ご自身の中で役作りのアプローチに変化や成長を感じることはありますか?
【福本】作品ごとにテイストやジャンル、役柄がまったく違うので、そのまま過去の経験が役に立つ、ということはあまりないんです。ただ、共通点や重なる部分が見つかることはあります。例えば、『お嬢と番犬くん』で一咲を演じる際には、以前に演じた『思い、思われ、ふり、ふられ』(20年)や、『君が落とした青空』(22年)での女子高生役の経験が、少し役立ちました。
例えば、一咲が友達と話すときの“ちょっと臆病な感じ”が、『ふりふら』の由奈と重なる部分があるな、と感じたので、「あのとき、どう演じたかな?」と過去の引き出しを開けて参考にしました。
漫画原作の作品では、漫画のシーンがそのまま映画にも出てくることが多いので、漫画をしっかり読んで、「このとき一咲はどんな表情をしていたかな」と確認しながら演じる場面もありました。
――作品ごとに違う人物に見えるので、「あれにも出てたんだ!」と驚かされることが多いです。
【福本】そう言っていただけるのはうれしいです!今回の一咲も、“福本莉子”としてではなく、“一咲”という1人の人物として観てもらえるように意識して演じました。これからも役ごとにまったく違う人物に見えるように、しっかり役に向き合っていきたいです。
■コンディション管理の秘訣は「お茶」と「自分へのご褒美」
――立て続けの作品が続く中で、気持ちや体力の管理も大変だと思います。ご自身で心がけていることはありますか?
【福本】まず、睡眠をしっかりとることは意識しています。それから、帰宅後は必ずお風呂に浸かるようにしています。撮影中の緊張をほぐして、体をリセットするためのルーティンです。あとは、ちょっとしたことですが、朝が早くてもご飯を作って持っていくとか、好きなお茶やお菓子を用意するとか、自分がリラックスできる“ご褒美の時間”を1日のスケジュールの中に入れるようにしています。ほっと一息つける時間を大切にすることで、その日のモチベーションを上げています。
――お茶が好きだと伺いましたが、お気に入りは?
【福本】紅茶も緑茶も中国茶も好きで、現場には必ずティーバッグを持っていきます。その日の気分で「今日はこれにしよう」と選ぶのが楽しいんです。昨年ロンドンに遊びに行ったときに買った紅茶は、とても気に入っていて大切に飲んでいます(笑)。
――福本さんはスリムな印象ですが、意外にも「食べるのが好き」とおっしゃっていましたね。
【福本】はい、食べることにはこだわりがあります。「食べることは生きること」だと思うので、栄養をしっかりとって、体をしっかり整えることが大切だと思います。食事は体だけでなく、お肌にも影響するので、水をしっかり飲むとか、今の自分に足りていない栄養を意識して摂るようにしています。そういった積み重ねが、いいパフォーマンスにつながるのかなと思っています。
撮影:山崎美津留※崎=たつさき
ヘアメイク:伏屋陽子(ESPER)
スタイリスト:武久真理江
