【芸能】躍進続く“上白石姉妹”の強みは等身大のヒロイン像? 恋愛作品で示してきた存在感
【芸能】躍進続く“上白石姉妹”の強みは等身大のヒロイン像? 恋愛作品で示してきた存在感
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躍進続く“上白石姉妹”の強みは等身大のヒロイン像? 恋愛作品で示してきた存在感 恋愛作品のヒロイン像は、かつてないほど多様化している。その変化の中で存在感を放ってきたのが、上白石萌音/萌歌の姉妹だ。彼女たちが担ってきたのは、た… (出典:リアルサウンド) |
1/24(土) 8:31
『パンダより恋が苦手な私たち』c日本テレビ
恋愛作品のヒロイン像は、かつてないほど多様化している。その変化の中で存在感を放ってきたのが、上白石萌音/萌歌の姉妹だ。彼女たちが担ってきたのは、ただ「かわいい」「憧れる」といった感情だけで回収されないヒロイン像だ。迷いながら考え、笑いながら踏みとどまり、それでも誰かと向き合っていく。その等身大の温度が、恋愛ドラマの幅を広げてきた。
萌歌と生田斗真がW主演を務める、現在放送中のドラマ『パンダより恋が苦手な私たち』(日本テレビ系/以下、『パン恋』)は、上白石姉妹の現在地を最も分かりやすく映し出す作品になっている。
地上波連続ドラマ初主演となる『パン恋』で、萌歌が演じるのは恋愛コラムのゴーストライターを任される雑誌編集者・柴田一葉。相手役の生田斗真は、動物の求愛行動を研究する准教授・椎堂司として登場し、少しズレた理屈で一葉の距離に踏み込んでくる。とはいえ椎堂は嫌な押しつけ方をする人物ではなく、生田の芝居も“変人”の突飛さを強調しながら、相手への好奇心として見せることで愛嬌を保っている。だからこそ一葉の戸惑いは、ただ振り回されるだけの受難にならず、2人の関係を前に進める推進力になる。恋愛マニュアルではなく動物行動学を手がかりに心の距離が縮まっていくという設定が、王道ラブコメの枠を少し外しつつ、感情の芽生えは丁寧に描いていく。その絶妙なバランスを支えているのが、萌歌の透明感と、自然体のまま笑いを生む表情の豊かさだ。
『パン恋』の一葉は、仕事も恋も要領よくこなせなくて、理想通りにいかない現実の前で立ち止まってしまうタイプの女性だ。萌歌はその不器用さを、重たい悲劇として見せるのではなく、「気まずい」「照れる」といった感情をそのまま残しながら、チャーミングに変えていく。椎堂の突拍子もない分析に対しても、大げさに驚いたり転んだりするのではなく、言葉を飲み込む一瞬の表情や間でクスッと笑わせる。
コメディはリアクション勝負になりがちだが、萌歌が効かせているのは、視線の揺れ方や声のトーン、ほんの少し緩む口元といった細かな変化だ。言い返したいのにこらえる、納得できないのに考えてしまう――そんな小さな動きが積み重なることで、一葉はかわいいヒロインというより先に、放っておけない、好きになってしまう人として立ち上がってくる。だから視聴者も、彼女の戸惑いに「わかる」と自然に気持ちを重ねられる。(※中略)
■“普通の女の子”を魅力的に映す萌上白石萌音
一方、姉の萌音は、恋愛作品の中心で“等身大のヒロイン像”を更新し続けてきた。ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)で演じた新人看護師・七瀬は、王道の胸キュン展開の中でも、ただ相手に振り回されるのではなく、自分の意志で向き合い続ける強さが支持を集めた。可憐な佇まいの内側に、簡単には折れない粘り強さがあり、その芯の強さが画面越しにも伝わってくる点に、萌音のヒロインとしての説得力がある。(※中略)
2人が演じてきたヒロインは、物語を力強く牽引したり、感情を前面に押し出して場面を支配したりするタイプではない。むしろ、相手の言葉や状況を受け止めながら、その瞬間に生まれる迷いと決断を丁寧に積み重ねていく存在だ。
恋が実るかどうかよりも、心がどう動き、距離がどう変わるか。恋愛ジャンルは、その過程を描く面白さを広げている。上白石姉妹が体現してきたヒロイン像は、その変化をまっすぐ映し出しているように思う。2人は次にどんなヒロイン像を見せてくれるのか、楽しみだ。
川崎龍也
リアルサウンド
https://news.yahoo.co.jp/articles/92e75b81525216d05f0531ed930bc8efa8e4680a


